バイエル、眼科領域パイプラインの補完のためPerfuse Therapeutics社を買収

本資料は5月6日にドイツ・バイエル社が発表したプレスリリースを日本語に翻訳編集したもので、報道関係者各位へ参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を優先します。原文はwww.bayer.com/media/en-us/をご参照ください。

  • Perfuse Therapeutics社の開発中の主要プログラムは、緑内障および糖尿病網膜症の両方に対する初の疾患修飾薬の一つとなる可能性を示す
  • 緑内障は世界で最大約8,000万人2、糖尿病網膜症は約1億4,600万人の患者さんに影響を及ぼす3、高いアンメットメディカルニーズがある疾患
  • 本買収はバイエルにおける医療用医薬品のパイプラインの補完とともに、眼科領域のプレゼンスと専門性に戦略的に合致

ドイツ・ベルリン、米国・カリフォルニア州サンフランシスコ、2026年5月6日 ― ドイツ・バイエル社とPerfuse Therapeutics社は本日、虚血性眼疾患治療に関する革新的な研究を推進するバイオ医薬品企業であるPerfuse Therapeutics社を、バイエルが完全買収することで合意したと発表しました。本買収により、バイエルは緑内障および糖尿病網膜症(Diabetic Retinopathy:DR)の治療を目的として現在第II相臨床開発段階にある低分子エンドセリン受容体拮抗薬「PER‑001」に関する全権利を保有することになります。
PER‑001は、緑内障患者における視野改善、DR患者におけるコントラスト感度の改善および虚血の軽減効果について検討されており、緑内障およびDRにおける疾患修飾薬として初めての治療選択肢の一つとなる可能性を示しています。

 

バイエル医療用医薬品事業開発ライセンシング責任者であるユルゲン・エックハルトは、次のように述べています。「Perfuse Therapeuticsチームの研究成果、そしてPER‑001が持つ可能性に大きな期待を寄せています。本買収を通じて、当社の眼科領域における専門性とパイプラインを補完し、アンメットメディカルニーズの高い患者さんに対する治療法の開発に引き続き取り組んでいきます」

 

Perfuse Therapeutics 創業者兼CEOのセヴギ・ギュルカン氏は、次のように述べています。 
「Perfuseチームが達成してきた成果を誇りに思うとともに、すべての投資家や協力者の皆様に深く感謝しています。バイエルのビジョンは当社と非常に近く、PER‑001の可能性を最大限に引き出すための規模とグローバルなリソースを備えています。当社のミッションが、今後さらに加速していくことを大変楽しみにしています」

 

緑内障は進行性の視神経疾患であり、網膜神経節細胞の障害によって視野欠損を引き起こします。不可逆的な視力障害の主な原因の一つ1 で、2020年時点で世界の患者数は約7,600万~8,000万人と推定され、人口の高齢化に伴い2040年に約1億1,200万人に影響を与えると予測されています2。一方、現在承認されている治療法は眼圧下降に主眼が置かれており、疾患進行を抑制する神経保護治療に対する高いアンメットメディカルニーズが存在します。

 

糖尿病網膜症(DR)は、糖尿病の微小血管合併症であり、網膜の毛細血管を損傷し、虚血、漏出、血管新生を引き起こします。現在、世界中で約1億4600万人が影響を受けており、これは成人の糖尿病患者の約25%に相当します。2045年までには、この数は1億6000万人に増加すると予測されています。現在、2500万人が視力を脅かすDRを抱えており、130万人が失明しています3

 

本契約条件に基づき、本取引は、3億米ドルの一時金、成功基準に応じた開発、申請および商業化に関する追加のマイルストン支払いを含め、最大24億5,000万米ドルとなる可能性があります。

 

バイエルに対しては、BofA証券が専任の財務アドバイザー、Baker McKenzieが法務アドバイザーを務めています。Perfuse Therapeutics社に対しては、Centerview Partners LLCが専任の財務アドバイザー、Goodwin Procter LLPが法務アドバイザーを務めています。
本買収は、必要な競争法上の承認およびPerfuse Therapeutics社の株主承認を取得した後に成立し、効力を生じる予定です。

■ PER‑001について

PER‑001は、眼疾患の治療を目的として開発中のエンドセリン受容体拮抗作用を有する低分子化合物です。エンドセリンはヒト体内で最も強力な血管収縮因子であり、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症において過剰に発現することが知られています。また、エンドセリンは、網膜血管細胞および神経網膜細胞に発現する受容体を介して、炎症や細胞死に関与しています。

 

PER‑001の硝子体内投与用インプラントは、生分解性のインプラントで、単回使用の25ゲージアプリケーターを用いて眼内の硝子体腔に投与され、PER‑001を持続的に放出するよう設計されており、利便性の高い投与レジメンを可能にします。

References:

1. Vision Loss Expert Group of the Global Burden of Disease, 2024, Eye
2. Sarkis et al., 2025, Frontiers in Med
3. WHO, 2019, World report on vision Executive Summary

■ Perfuse Therapeutics社について

Perfuse Therapeutics社は、虚血によって引き起こされる眼疾患の治療に関する革新的な研究を先導するバイオ医薬品企業です。同社独自の持続放出型ドラッグデリバリープラットフォームを基盤に、世界的に失明の主な原因となっている疾患を対象として、主要アセットであるPER‑001の開発を進めています。米国カリフォルニア州サウスサンフランシスコに本社を置き、ノースカロライナ州ダーラムに研究開発施設を有するPerfuse Therapeutics社は、世界中の眼疾患患者さんに疾患修飾治療を届けることに尽力する強固なチームを構築しています。

 

詳細は、www.perfusetherapeutics.comおよびLinkedInをご覧ください 

バイエルについて

バイエルは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。私たちのミッション「Health for all, Hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」のもと、バイエルの製品とサービスを通じて、世界人口の増加と高齢化によって生じる重要課題克服への取り組みをサポートすることで、人々の生活と地球の繁栄に貢献しています。バイエルは、持続可能な発展を推進し、事業を通じて良い影響を創出することに尽力しています。同時に、収益力を高め、イノベーションと成長を通して企業価値を創造することも目指しています。バイエルブランドは、世界各国で信用と信頼性および品質の証となっています。2025年のグループ全体の売上高は456億ユーロ、従業員数は約88,000名、研究開発費は58億ユーロです。詳細はwww.bayer.comをご参照ください。

 

バイエル薬品株式会社について

医療用医薬品、コンシューマーヘルスの各事業を通じて、日本の患者さんのための治療に変革をもたらす持続可能な取り組みを推進しています。医療用医薬品部門では、アンメットメディカルニーズの高い循環器・腎・代謝領域、オンコロジー領域、眼科領域などのスペシャリティ領域、画像診断領域にフォーカスし、革新的医薬品の提供を通じて高齢化が進む日本の患者さんの健康寿命の延伸とQOLの向上に努めています。コンシューマーヘルス部門では、赤ちゃんの「人生最初の1000日」に適切な栄養を届けるため、女性の妊娠前から妊娠期間及び産後・授乳期を通じて栄養をサポートするサプリメントなどに注力しています。詳細はwww.pharma.bayer.jp, Facebook, YouTubeをご参照ください。 

バイエル薬品株式会社
2026年5月13日、大阪

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)

このニュースリリースには、バイエルの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている場合があります。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがあります。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれます。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負いません。