2012年04月05日
2011年度(1月~12月)の業績を発表

日本のバイエル、厳しい環境下で堅調な売上を達成

  • 売上高は前年比2.5%増の2,373億円
  • 142億円を研究開発に投資
  • 成長戦略をもとに、2015年に3,000億円の売上を目指す

東京、2012年4月5日 ― 日本のバイエルは、2011年はグループ売上高として、前年比2.5%増の2,372億9,800万円を記録した。日本バイエル代表のハンスディーター・ハウスナーは「2011年は、3月に発生した東日本大震災の影響等により非常に厳しいビジネス環境となりましたが、日本のバイエルの売上は全体として堅調な売上を維持することができました」と述べた。

事業グループ別では、ヘルスケア事業グループの売上高は、2010年に引き続き主要製品群の売上が好調だったことにより、前年比4.2%増の1,713億2,900万円を記録した。農薬関連事業グループは、農薬市場が全体に縮小する中、水稲関連の新規剤を相次いで投入した結果、売上高は318億1,900万円、前年比1%減となった。素材科学事業グループにおいては、3月の震災と津波の影響による、国内製造業における生産量の減少や全国的な節電の取り組みが上半期の業績に与えた影響は大きく、夏以降は電気/電子関連業界や自動車業界の生産は回復したものの、売上高は341億5,000万円、前年比2.3%減となった。日本のバイエルの従業員数は、前年とほぼ同レベルの3,390名である。(2011年12月末)

2011年を通して、日本のバイエルは142億円(約1億2,800万ユーロ)を研究開発活動に投じ、その多くはヘルスケア事業に充てられた。日本のバイエルは今後も同レベルの投資を維持する予定であり、全ての事業でイノベーションをより推進するために、2015年までの研究開発費用として合計で500億円以上(約5億ユーロ以上)の投資を計画している。

また、管理機能の多くが日本のバイエルグループの効率性をより高める目的で、バイエル ホールディング株式会社の下に統合された。

2011年の各事業グループ概況:

ヘルスケア事業グループ
2011年は、選択的直接作用型第Ⅹa因子阻害剤(抗凝固剤)リバーロキサバンを心房細動患者における脳卒中発症抑制の適応症で、VEGF Trap-Eyeを滲出型加齢黄斑変性の適応症で承認申請した。リバーロキサバンについては、販売名「イグザレルト錠」として2012年1月に製造販売承認を取得している。そのほか、多発性硬化症の再発予防および進行抑制を適応とする「ベタフェロン皮下注用960万国際単位」により細い注射針を採用し、包装を変更して発売(2月)、遺伝子組換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤「コージネイトFS バイオセット注2000」を新発売(7月)している。また、 動物用薬品の領域では「バイトリル フレーバー錠」(2月)、「コセクイン パウダーIN」(7月)の2製品を新発売した。

組織面においては、ヘルスケア事業グループは、リソースを再配分し、新製品と成長過程にある既存製品に対してより明確に重点を置くことを目的とする、効率性を重視した組織改編を行った。新しい組織体制は2012年よりスタートしている。

農薬関連事業グループ
2011年は水稲用新規剤の投入を積極的に進め、新規除草剤「テフリルトリオン」を含む「ボデーガード」「ポッシブル」の本格販売開始に続いて、新規有効成分「イソチアニル」を含む水稲用の殺虫殺菌混合剤「ルーチントレス」など、多くの新製品を上市した。また、エンバイロサイエンス分野については、芝生用殺菌剤「シグネチャー」、芝生用除草剤「トリビュート」の2つの新製品を上市し、製品ポートフォリオがさらに強化された。

また、研究開発機能の再編という農薬関連事業グループのグローバル戦略に基づき、2011年に結城中央研究所を閉鎖した。しかし、国内における主要製品の開発機能については今後も継続し、日本の農家に革新的な新製品とサービスを提供していく。

素材科学事業グループ
2011年3月の震災と津波による影響で、素材科学事業グループの多くの主要顧客が属する製造業界で生産減となったが、2011年後半から回復がみられた。そのような環境で、素材科学事業グループは革新的な素材であるカーボンナノチューブや機能性フィルム等のマーケティング活動を積極的に展開した。主要顧客のひとつである建築業界については、サスティナブル建築の包括的なソリューション「エコ・コマーシャルビル」プログラムなどのさまざまなソリューションを推進した。

また、応用開発の中核であるイノベーション・センター(尼崎)の塗料・接着剤・スペシャルティーズ事業部のラボを9月にリニューアルした。今後、環境に配慮した水性塗料などをはじめ、多くの分野で顧客との共同開発を推進していく。なお、2011年7月には、住化バイエルウレタンの新居浜プラントが15年間、300万時間無災害記録を達成している。

2011年は、日本における100周年記念であるとともに、新しい成長戦略のスタートの年でもあった。昨年10月、日本のバイエルは今後5年間にわたる成長目標と各事業グループの戦略をまとめた「成長戦略」を策定し、発表した。この成長戦略は、2015年までに年間売上高3,000億円(約24億ユーロ)、年間平均成長率約6%を目標にしている。

ハウスナーは「この野心的な目標を達成するために、各事業グループの戦略を成功裏に展開・実行していくことが非常に重要になります」と述べている。

日本のバイエル2011年度の主要データ (単位:百万円)

日本のバイエルについて
日本においてバイエルは、発売以来すでに100年以上経過している解熱・鎮痛剤「アスピリン」を開発した会社として知られている。日本のバイエルは、ヘルスケア分野から農薬関連、さらに先端素材の分野まで、人々の健康や暮らし、産業に関わる社会の幅広い領域で付加価値の高い製品やサービスを提供している。日本のバイエル全体の売上は2,372億9,800万円(2011年)で、従業員数は3,390名。

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、バイエルグループもしくは各事業グループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがある。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれる。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負うものではない。

バイエル ホールディング株式会社
2012年4月5日、東京
Bayer Holding Ltd.