2011年05月12日
2011年度第1四半期:全事業グループで増収増益を達成

バイエル:2011年は好調なスタート

  • 売上高は前年同期比13.2%増の94億1,500万ユーロ
  • 営業利益(EBIT)は前年同期比4.0%増の11億4,800万ユーロ
  • 特別項目計上前EBITDAは前年同期比22.3%増の22億3,200万ユーロ
  • 特別項目4億4,200万ユーロにより利益が減少
  • 当期純利益は前年同期比8.4%増の6億8,400万ユーロ
  • グループの業績予測を上方修正 - 農薬関連事業グループが改善の見込み

ドイツ レバクーゼン、2011年4月28日 ― バイエルグループ(本社:ドイツ レバクーゼン、社長:マライン・デッカーズ)は、2011年、好調なスタートを切った。デッカーズ社長は28日に行われた第1四半期の業績発表に際し「3つの事業グループがすべて増収増益を達成し、本年の力強いスタートに貢献しました」と述べ、農薬関連事業グループが快調なスタートを切ったことを強調した。素材科学事業グループは、まだ金融・経済危機の悪影響を受けていた前年同期に比べて大幅な成長を達成し、ヘルスケア事業グループも堅調な業績を上げた。デッカーズは2011年全体について明るい見通しを示し「主に農薬関連事業グループにおいて改善が見込まれるため、グループ全体の本年の売上高と利益予測を引き上げたところです」と述べた。

バイエルグループの2011年第1四半期の売上高は、前年同期比13.2%増の94億1,500万ユーロ(2010年第1四半期:83億1,600万ユーロ)であった。為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後の増収率は10.4%であった。良好な景気動向にもかかわらず、営業利益(EBIT)は4.0%の増加にとどまり、11億4,800万ユーロ(2010年第1四半期:11億400万ユーロ)となった。

2011年第1四半期の利益は、特別損失4億4,200万ユーロ(2010年第1四半期:7,700万ユーロ)によって削減された。特別損失のうち2億4,800万ユーロは、すでに発表した農薬関連事業グループとヘルスケア事業グループの事業再構築費用であった。また1億9,400万ユーロが、主に米国での遺伝子組換え米の訴訟に関連する和解予定案件の費用として計上された。デッカーズは「この問題については現時点でかなりの程度まで対処されていると考えています」と述べた。

特別項目計上前の営業利益(EBIT)は前年同期比34.6%増の15億9,000万ユーロ(2010年第1四半期:11億8,100万ユーロ)であった。特別項目計上前の金利・税金・償却前利益(EBITDA)は前年同期比22.3%増の22億3,200万ユーロ(2010年第1四半期:18億2,500万ユーロ)であった。当期純利益は前年同期比8.4%増の6億8,400万ユーロ(2010年第1四半期:6億3,100万ユーロ)、1株当り中核利益は28.3%増の1.45ユーロ(2010年第1四半期:1.13ユーロ)であった。

グロス・キャッシュフローは前年同期比11.1%増の13億900万ユーロ(2010年第1四半期:11億7,800万ユーロ)、ネット・キャッシュフローは9.4%増の8億100万ユーロ(2010年第1四半期:7億3,200万ユーロ)であった。純金融負債は2010年末を8億ユーロ下回る71億ユーロまで削減された。格付機関のスタンダード&プアーズは最近、バイエルの高い格付(A-)を確認し、アウトルックを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。

ヘルスケア事業グループ(バイエル ヘルスケア社):コンシューマーヘルス部門の成長が利益をもたらす

ヘルスケア事業グループの2011年第1四半期の売上高は、前年同期比7.7%(為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後では4.1%)増の41億6,600万ユーロ(2010年第1四半期:38億6,900万ユーロ)であった。デッカーズは「この増加は主にコンシューマーヘルス部門の好調な業績によるものです」と説明した。

医療用医薬品部門の売上高は前年同期比4.7%増の26億4,900万ユーロ、為替の影響調整後の増収率は0.9%であった。同部門の売上は中国と日本で特に顕著な伸びを示したが、米国における経口避妊薬「YAZ」(世界での売上は、為替の影響調整後で18.3%減)とジェネリック医薬品との競争や、世界各国の医療制度改革は、売上高のマイナス要因となった。これ以外では、医療用医薬品部門の売上上位の製品のうち、遺伝子組換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤「コージネイト」(為替の影響調整後で13.0%増)と「Aspirin Cardio」(為替の影響調整後で18.7%増)が最も高い増加率を示した。

コンシューマーヘルス部門の売上高は前年同期比13.4%(為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後では10.1%)増の15億1,700万ユーロであり、全地域がこの増加に貢献した。一般用医薬品事業(コンシューマーケア事業部)では、解熱・鎮痛剤「アスピリン」が21.8%(為替の影響調整後)、「Aleve」(一般名:ナプロキセン)が12.1%(為替の影響調整後)の高い伸びを示した。抗真菌剤「Canesten」も19.1%(為替の影響調整後)の大幅な売上増となった。メディカルケア事業部は、特に血糖自己測定器「Contour」製品ライン(為替の影響調整後で14.3%増)の販売量の増加による恩恵を受けた。動物用薬品事業部も好調で、ノミ・ダニ駆除剤「アドバンテージ」(為替の影響調整後で11.7%増)が最も高い業績を上げた。

ヘルスケア事業グループの2011年第1四半期の特別項目計上前EBITDAは、前年同期比11.4%増の11億4,000万ユーロ(2010年第1四半期:10億2,300万ユーロ)であった。この増加は主にコンシューマーヘルス部門の好調な業績と、為替のプラス効果によるものであった。一方、利益の成長率は販売費の増加によって抑えられた。

農薬関連事業グループ(バイエル クロップサイエンス社):成長の推進力となる

農薬関連事業グループの2011年第1四半期の売上高は、低調だった前年同期を15.6%(為替の影響調整後では13.6%)上回る22億5,700万ユーロ(2010年第1四半期:19億5,200万ユーロ)であった。デッカーズは北半球の作付け時期が早く、かつ良好なスタートを切ったことと、農薬用原材料価格の高値に言及し「非常に有利な市場環境がこの増加の一因となりました」と述べた。また「さらに、バイオサイエンス事業も拡大を続けました」と付け加えた。

農薬部門の売上高は前年同期を13.6%(為替の影響調整後では12.0%)上回る16億7,600万ユーロまで増加した。新製品が主な原動力となり、売上は全地域で大幅に増加した。除草剤、殺菌剤、種子処理剤の売上は、低調であった前年同期に比べて大幅に増加したが、殺虫剤の売上は若干減少した。

エンバイロサイエンス/バイオサイエンス部門の売上高は前年同期比22.1%(為替の影響調整後では18.4%)増の5億8,100万ユーロであった。エンバイロサイエンス事業では専門業者向け製品が売上を伸ばしたが、一般消費者向け製品の売上は微減となった。種子と形質を専門に扱うバイオサイエンス事業では売上が大幅に増加し、カノーラ(ナタネ)、綿実、野菜が特に好調であった。

農薬関連事業グループの特別項目計上前EBITDAは、前年同期比40.3%増の7億4,500万ユーロ(2010年第1四半期:5億3,100万ユーロ)であった。農薬部門とバイオサイエンス事業における好業績が、増益の主な要因となった。

素材科学事業グループ(バイエル マテリアルサイエンス社):主要顧客が属する全業界からの需要が増加

素材科学事業では、2011年第1四半期も好調な業績が続いた。売上高は、世界的な金融・経済危機の悪影響がまだ残っていた前年同期から21.2%(為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後では18.7%)増の26億8,600万ユーロ(2010年第1四半期:22億1,600万ユーロ)となった。デッカーズは「この売上増は、主に当社の主要顧客が属する全業界で需要が大幅に伸びたことによるものです」と述べた。素材科学事業グループは、特に建築分野と自動車分野において最も力強い成長を記録した。販売量はすべての事業と地域で増加し、さらに販売価格も全体的として大幅に上昇した。

フォーム原材料(ポリウレタン)事業は、為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後で前年同期比19.3%の売上増となった。高機能性樹脂(ポリカーボネート)事業の売上高は、為替の影響調整後で前年同期から22.2%増加した。塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業向け原材料は、為替の影響調整後で前年同期比9.5%の売上増となった。

素材科学事業グループの2011年第1四半期の特別項目計上前EBITDAは、前年同期比24.1%増の3億4,500万ユーロ(2010年第1四半期:2億7,800万ユーロ)となった。販売量の増加が増益の要因となった。さらに同事業グループでは、製品の販売価格の大幅な上昇によって、原材料価格とエネルギー価格の大幅な上昇をほぼ相殺することができた。

2011年の1株当たり中核利益は約15%の増加を目指す

バイエルは、2011年の好調なスタートを受け、通年の売上高と利益予測を引き上げている。これは主に農薬関連事業グループの今季が快調なすべり出しとなったことによるものである。2011年通年について、バイエルグループは為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後で5%~7%(以前の目標は4%~6%)の売上増を目指している。これはグループ全体の売上高でいえば360億ユーロから370億ユーロ(以前の目標は350億ユーロから360億ユーロ)に相当する。この目標値は2011年第1四半期末現在の実勢為替レートに基づくものである。バイエルは、特別項目計上前のEBITDAを75億ユーロ以上に(以前の目標は75億ユーロまで)増加させることを目指している。1株当たり中核利益については約15%(以前の予測は約10%)の増加を見込んでいる。

ヘルスケア事業グループの2011年の業績見通しでは、売上高については為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後で1桁台前半から半ばの増加率となり、特別項目計上前EBITDAは微増となる計画である。医療用医薬品部門の売上高については、2011年にはまだ市場と同じような成長の回復は見込まれていない。売上高は為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後で1桁台前半から半ばの増加率を上げ、特別項目計上前EBITDAは増加させる計画である。コンシューマーヘルス部門については為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後で市場より速いペースでの売上増を期待している。売上高と特別項目計上前EBITDAは1桁台半ばの増加率が見込まれる。

バイエルは、2011年の力強いスタートを受け、農薬関連事業グループの目標値の引上げを行った。同事業グループは、現在、両部門における為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後の売上増により、全体で1桁台後半(以前の予測は少なくとも1桁台半ば)の増加率の達成を見込んでいる。またエンバイロサイエンス/バイオサイエンス部門においては市場での地位をさらに強化する一方、農薬部門では少なくとも現在の地位を維持する考えである。農薬関連事業グループでは、特別項目計上前EBITDAを、低調であった前年同期と比べて約20%(以前の目標は売上高を上回る比率)増加させる計画である。

素材科学事業グループにおける良好な2011年第1四半期の事業環境は、バイエルの予想通りであり、当社は経済の回復が続くものと見ている。原材料価格の上昇は顧客への販売価格の調整によって対応できると見込まれるため、2011年については売上高予測を修正している。素材科学事業グループは現在、為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後で1桁台後半(以前の計画では1桁台半ば)の売上増を計画しており、また特別項目計上前EBITDAについては引き続き売上高より高い増加率を見込んでいる。素材科学事業グループは、2011年第2四半期には第1四半期と比べて売上高が一層増加し、特別項目計上前EBITDAも第1四半期の水準を上回ると見ている。

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、バイエルグループまたは各事業グループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている可能性がある。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがある。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれる。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負うものではない。

(本資料は、ドイツ・バイエル社が2011年4月28日に発表したプレスリリースの日本語翻訳版です)

バイエル ホールディング株式会社
2011年5月12日、東京
Bayer Holding Ltd.