2014年08月08日
ドイツ・バイエル社 2014年第2四半期

バイエル: 事業は引き続き好調に推移

  • 全ての事業グループの売上が増加
  • グループ売上高は104億5,800万ユーロ(前年同期比0.9%増、為替・ポートフォリオ調整後6.3%増)
  • EBITは前年同期比14.5%増の14億7,300万ユーロ
  • 特別項目計上前EBITDAは、為替のマイナス効果(7%)にもかかわらず、前年同期比1.0%増の 22億1,700万ユーロ
  • 当期純利益は前年同期比13.3%増の9億5,300万ユーロ
  • 1株当たり中核利益は前年同期と同水準(0.6%減)の1.53ユーロ
  • 2014年通年のグループ業績は従来予測通り

ドイツ レバクーゼン、2014年7月30日― バイエルグループ(本社:ドイツ レバクーゼン、社長:マライン・デッカーズ)は、2014年第2四半期も好調であった。デッカーズは30日に行われた第2四半期決算発表で「特にライフサイエンス事業の成長は衰えることなく勢いを保っており、医療用医薬品の新製品の売上高と、北米地域および中南米地域の農業関連事業の売上高が非常に好調でした」と述べた。利益の成長は今期も為替の大幅なマイナス効果により抑制されたものの、売上が好調に増加したことで相殺された。特別項目計上前の金利・税金・償却前利益(EBITDA)および1株当たり中核利益は、前年同期と同水準であった。デッカーズは2014年通年のバイエルグループの業績予測は従来予測通りだとし、第2四半期は米国メルク社のコンシューマーケア事業の取得計画など、戦略的観点からも進展があったと述べた。デッカーズは「この買収は当社のコンシューマーヘルス部門を大幅に強化するものです」と説明した。

バイエルグループの2014年第2四半期の売上高は、前年同期比0.9%増の104億5,800万ユーロ(2013年第2四半期:103億6,000万ユーロ)となった。為替・事業ポートフォリオ変更の影響調整後(「為替・ポートフォリオ調整後」)では、売上高は6.3%増えた。金利・税引前利益(EBIT)は、前年同期比14.5%増の14億7,300万ユーロ(2013年第2四半期:12億8,700万ユーロ)となった。グループの特別費用は4,800万ユーロ(2013年第2四半期:2億5,600万ユーロ)であった。特別項目計上前EBITは前年同期をわずかに1.4%下回る15億2,100万ユーロ(2013年第2四半期:15億4,300万ユーロ)となった。約1億6,000万ユーロ(約7%)に上る為替のマイナス効果にもかかわらず、特別項目計上前EBITDAは前年同期を1.0%上回る22億1,700万ユーロ(2013年第2四半期:21億9,500万ユーロ)となった。これは約7,000万ユーロの研究開発費用を追加した後の数値である。当期純利益は前年同期比13.3%増の9億5,300万ユーロ(2013年第2四半期:8億4,100万ユーロ)、1株当たり中核利益は前年同期とほぼ同じ1.53ユーロ(2013年第2四半期:1.54ユーロ)であった。

2014年第2四半期のグロス・キャッシュフローは、EBITDAの改善が要因となり、前年同期比1.5%増の17億500万ユーロ(2013年第2四半期:16億8,000万ユーロ)となった。また、ネット・キャッシュフローは前年同期比4.2%増の16億100万ユーロ(2013年第2四半期:15億3,600万ユーロ)となった。純金融負債は2014年3月31日時点の91億ユーロから、2014年6月30日時点では99億ユーロまで増加した。

ヘルスケア事業グループ(バイエル ヘルスケア社):主に医療用医薬品の新製品により成長

ヘルスケア事業グループの2014年第2四半期の売上高は、前年同期比0.9%増(為替・ポートフォリオ調整後:6.3%増)の48億4,500万ユーロ(2013年第2四半期:48億ユーロ)となった。デッカーズは「この成長は引き続き医療用医薬品の新製品により牽引されました。一方、コンシューマーヘルス部門の売上高は前年同期比で若干の増加となりました」と説明した。売上高は新興市場で平均以上の増加を見せた。

医療用医薬品部門の売上高は、前年同期比10.0%増(為替・ポートフォリオ調整後)の29億6,000万ユーロとなった。この好調な業績は、医薬品の新製品「イグザレルト」(経口抗凝固剤)、「アイリーア」(眼科用VEGF阻害剤)、「スチバーガ」および「Xofigo」(抗悪性腫瘍剤)、そして「アデムパス」(肺高血圧症治療剤)によるものであった。これら新製品の売上高は、合計で7億200万ユーロ(2013年第2四半期:3億3,900万ユーロ)に上った。「イグザレルト」の売上高は、為替の影響調整後で79.3%増加した。

バイエルの売上上位の医療用医薬品の中では、子宮内システム「ミレーナ」の売上高が13.1%(為替の影響調整後)増加し、心筋梗塞の再発予防薬「Aspirin Cardio」は8.9%(同)の増収となった。抗悪性腫瘍剤「ネクサバール」の売上高は3.4%(同)増加した。一方、遺伝子組換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤「コージネイト」の売上高は16.8%(同)減少したが、これは次世代の血友病治療薬の開発のために生産能力を調整していることが主な要因である。多発性硬化症の再発予防・進行抑制剤「ベタフェロン」「Betaseron」の売上高は、主に米国での競争の激化によって今期も押し下げられ、前年同期比15.8%減(為替の影響調整後)となった。米国における経口避妊剤「YAZ」「Yasmin」「Yasminelle」製品ラインの増収は、ジェネリック製品との競争による西ヨーロッパ地域での減収を一部吸収するに止まった。これらの製品の売上高は全体で3.3%(為替の影響調整後)減少した。

2014年第2四半期のコンシューマーヘルス部門の売上高は18億8,500万ユーロ(1.1%増)となり、為替・ポートフォリオ調整後で前年同期から若干増加した。スキンケア製品ライン「Bepanthen」「Bepanthol」(為替の影響調整後:22.4%増)と、栄養補助食品「Supradyn」(同:7.8%増)の売上は特に好調であった。一方、解熱鎮痛薬「アスピリン」は、ヨーロッパ地域が暖冬だったことが主な要因で、9.0%減となった。メディカルケア事業部では、米国のダイアベティスケア事業の売上高が、価格の低下によって引き続き抑制された。血糖自己測定器「Contour」製品ラインの売上高は13.9%(為替の影響調整後)減少した。造影剤と医療機器(ラジオロジー&インターベンショナル事業)の売上高は、為替・ポートフォリオ調整後で前年同期比横ばいであった。一方、動物用薬品事業は好調であった。

ヘルスケア事業グループの特別項目計上前EBITDAは、約1億2,000万ユーロ(約9%)に上る大幅な為替のマイナス効果にもかかわらず、前年同期比2.0%増の13億5,500万ユーロ(2013年第2四半期:13億2,800万ユーロ)となった。この増益は、医療用医薬品部門の好調な業績と、メディカルケア事業部の効率改善によるものであった。

農業関連事業グループ(バイエル クロップサイエンス社):全事業部が顕著な増収

農業関連事業の2014年第2四半期の売上高は、前年同期比3.3%(為替・ポートフォリオ調整後:10.5%)増の24億7,000万ユーロ(2013年第2四半期:23億9,200万ユーロ)となった。デッカーズは「農薬/種子部門双方とエンバイロサイエンス事業がこの好調な増収に貢献しました」と述べた。農業関連事業グループは、主に北米および中南米地域での好調な売上から恩恵を受けた。中南米・アフリカ・中東地域の売上高は20.7%増(為替の影響調整後)、北米地域では18.5%増(同)となった。アジア・太平洋地域も増収(同:8.2%増)となった一方で、ヨーロッパ地域の売上高は、前年同期と同水準(同:0.7%増)であった。

農薬部門では全ての事業が売上を伸ばし、2006年以降発売された新製品が今期も増収の大部分を占めた。殺菌剤(為替・ポートフォリオ調整後:11.2%増)、殺虫剤(同:11.5%増)および種子処理剤(同:20.5%増)は全て2桁の増収率を記録した。除草剤は6.0%(同)の安定した成長を見せた。種子部門の売上高も大きく成長した(同:15.9%増)。エンバイロサイエンス事業の売上も7.8%増(同)の好調を維持した。これは一般消費者向け事業の好調な伸びが主な要因であった。

農業関連事業グループの特別項目計上前EBITDAは、前年同期をわずかに1.4%下回る6億1,500万ユーロ(2013年第2四半期:6億2,400万ユーロ)となった。大幅な販売量の増加と販売価格の上昇による好調な増収は利益に貢献したが、約4,000万ユーロ(約6%)に上る為替のマイナス効果とマーケティング費および研究開発費の増加を完全に吸収するには至らなかった。

素材科学事業グループ(バイエル マテリアルサイエンス社):販売量が増加

素材科学事業の2014年第2四半期の売上高は、前年同期と同水準の28億6,400万ユーロ(2013年第2四半期:28億7,500万ユーロ)となった。為替・ポートフォリオ調整後では3.6%の増収であった。デッカーズは「この増収の要因はポリカーボネート事業、ポリウレタン事業および塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業の販売量の大幅な増加です」と説明した。北米地域、ヨーロッパ地域およびアジア・太平洋地域における販売量の増加によって、中南米・アフリカ・中東地域における販売量の減少を十分に吸収した。販売価格は全地域で前年同期を下回った。

フォーム原材料(ポリウレタン)事業の売上高は、主要顧客の全業界で需要が改善した結果、前年同期比で3.0%(為替・ポートフォリオ調整後)増加した。高機能性樹脂(ポリカーボネート)事業の売上高は、主に自動車業界および電気・電子業界の顧客からの需要増加により、8.3%(為替・ポートフォリオ調整後)の大幅増となった。塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業の売上高は、ほぼ全ての地域で販売量が増加した結果、3.7%(同)増加した。

素材科学事業グループの特別項目計上前EBITDAは、前年同期を1.5%下回る2億7,000万ユーロ(2013年第2四半期:2億7,400万ユーロ)となった。販売量の増加、原材料価格の低下、および効率改善策が利益を押し上げた一方で、販売価格の低下と、アジア地域および北米地域でのプラント操業を停止して行う定期修理によって発生したコストが、利益のマイナス要因となった。約1,000万ユーロ(3%)に上る為替のマイナス効果も利益を押し下げた。

上半期の利益は大幅に改善

2014年上半期、バイエルグループの売上高と特別項目計上前EBITDAはいずれも増加した。全事業グループがこの増収増益に貢献した。売上高は前年同期比1.9%増(為替・ポートフォリオ調整後:7.3%増)の210億1,300万ユーロ(2013年上半期:206億2,600万ユーロ)であった。EBITは16.7%改善し、35億6,900万ユーロ(2013年上半期:30億5,800万ユーロ)。特別項目計上前EBITDAは6.6%増の49億5,500万ユーロ(2013年上半期:46億4,800万ユーロ)となった。この数値には、約3億6,000万ユーロに上る為替のマイナス効果と、約1億7,000万ユーロの追加研究開発費が反映されている。当期純利益は前年同期比18.7%増と大幅に改善されて、23億7,600万ユーロ(2013年上半期:20億100万ユーロ)となった。1株当たり中核利益は7.4%増の3.48ユーロ(2013年上半期:3.24ユーロ)であった。

2014年通年の想定為替レートを修正

デッカーズは「事業運営が好調なため、グループの業績予測は従来通りとしました」と述べた。想定為替レートは現在の為替動向を反映して修正し、2014年下半期については2014年6月30日の実勢為替レートを使用している(従来は2013年第4四半期の平均為替レートを使用)。このため、売上高および利益に対する為替のマイナス効果は増大した。この業績予測では、米国メルク社のコンシューマーケア事業および?虹薬業集団(Dihon Pharmaceutical Group)の買収計画や、インターベンショナル機器事業の売却計画は考慮していない。これらの取引は2014年下半期に完了する予定である。

バイエルグループは現在、2014年通年では為替・ポートフォリオ調整後で約6%(従来予測:約5%)の増収率を計画している。為替のマイナス効果は前年比約4%(従来予測:約2%)と見込んでおり、これを前提として、グループ売上高は約410億ユーロ(従来予測:約410億ユーロから420億ユーロ)となる見通しである。特別項目計上前EBITDAについては、為替のマイナス効果を約5億5,000万ユーロ、約6%(従来予測:約4億5,000万ユーロ、約5%)と予測した上で、これまで通り、1桁台前半から半ばの増加率を計画している。1株当たり中核利益については、為替のマイナス効果を約9%(従来予測:約6%)と予測した上で、引き続き1桁台半ばの増加率を目指している。グループの2014年末の純金融負債は、従来予測通り、90億ユーロを下回る見込みである。買収計画を考慮に入れると、2014年末の純金融負債は約190億ユーロとなる。

ヘルスケア事業グループは、為替・ポートフォリオ調整後で1桁台半ばの増収率を見込んでいる。為替のマイナス効果を約4%(従来予測:約2%)と見込んだ上で、売上高は約195億ユーロ(従来予測:約195億ユーロから200億ユーロ)の見通しとなった。ヘルスケア事業グループでは、為替のマイナス効果を約3億8,000万ユーロ(従来予測:約2億5,000万ユーロ)と予測した上で、特別項目計上前EBITDAは前年の水準を若干上回ると予測している。

医療用医薬品部門は、為替のマイナス効果を約4%(従来予測:約2%)と予測した上で、為替・ポートフォリオ調整後で約10%(従来予測:1桁台後半)の増収率を見込んでいる。医療用医薬品部門では、新製品の売上高を28億ユーロまで増やす計画である。医療用医薬品部門は、2014年に約5億ユーロのマーケティング費および研究開発費を追加で支出する見通しである。これを背景として、同部門では、約3億1,000万ユーロ(従来予測:約1億5,000万ユーロ)に上る為替のマイナス効果を前提に、特別項目計上前EBITDAは引き続き1桁台前半から半ばの増加率を見込んでいる。従来通り、特別項目計上前EBITDA マージンは前年と同水準となると予測している。

コンシューマーヘルス部門は、為替・ポートフォリオ調整後で1桁台前半(従来予測:1桁台前半から半ば)の増収率となる見通しである。為替のマイナス効果は2013年比で約4%(従来予測:約3%)と予測している。主にダイアベティスケア事業の市場環境が弱いことから、為替のマイナス効果を約7,000万ユーロ(従来予測:約1億ユーロ)とした上で、特別項目計上前EBITDAは前年の水準を下回る(従来予測:若干減少)と見込んでいる。

農業関連事業グループは、為替・ポートフォリオ調整後で1桁台後半(従来予測:1桁台半ばから後半)の増収率と、市場を上回るペースでの成長を見込んでいる。為替のマイナス効果は2013年比で約5%(従来予測:約3%)と予測している。特別項目計上前EBITDAについては、為替のマイナス効果を従来通り約1億5,000万ユーロとした上で、引き続き1桁台前半の増加率を見込んでいる。

素材科学事業グループは、為替のマイナス効果を2013年比で約2%とした上で、引き続き2014年通年で1桁台半ばの増収率(為替・ポートフォリオ調整後)を見込んでいる。特別項目計上前EBITDAについては、為替のマイナス効果を約3,000万ユーロ(従来予測:約5,000万ユーロ)とした上で、従来通り増益を見込んでいる。2014年第3四半期の売上高および特別項目計上前EBITDAは第2四半期を上回る見込みである。

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、バイエルグループまたは各事業グループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている可能性がある。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがある。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれる。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負うものではない。

バイエル ホールディング株式会社
2014年8月8日、東京
Bayer Holding Ltd.