2014年09月19日

バイエル、完全にライフサイエンス事業に注力することを計画

  • ヘルスケア事業と農業関連事業に集中
  • 素材科学事業は遅くとも2016年までに上場させる予定
  • 分離計画はバイエル、素材科学事業の双方に利益
  • 従業員数は今後数年にわたって同レベルを維持

ドイツ レバクーゼン、2014年9月18日― バイエルグループ(本社:ドイツ レバクーゼン、社長:マライン・デッカーズ)は、今後は完全にライフサイエンス事業(ヘルスケアおよび農業関連)に注力し、素材科学事業を別会社として上場させる予定である。これによりバイエルは、人と動物、そして作物の健康における世界有数の企業として自社を位置づけていく。監査役会は18日のドイツ・バイエル社経営委員会の提案を全会一致で承認した。デッカーズは「私たちの意図はライフサイエンス分野における世界有数のイノベーション企業であるバイエル、そしてポリマー材料の分野における中心的企業であるマテリアルサイエンスという、2つのグローバル企業を創り出すことです」と発表した。さらにデッカーズは、両社はそれぞれの事業分野で成功を収めるための非常に明るい展望を持っていると述べた。社員数はバイエル全体およびドイツ国内において、今後数年にわたって同レベルを維持する予定である。

素材科学事業グループは、資本市場から直接調達が可能に

昨今、バイエルの重点分野の中心は、成功裏に発売した医療用医薬品の新製品や、現在進行中の米国メルク社のコンシューマーケア事業の買収、農業関連事業の好調な推移など、ライフサイエンス事業に移ってきた。この目的は、成長のための一層の投資を通じて、これらの活動の好調な推移を継続することにある。事業ポートフォリオの定期的な評価に沿って、経営委員会は、バイエルが上記のライフサイエンス事業に注力していくことを決定した。現在、ライフサイエンス事業はバイエルの総売上の約70%、特別項目計上前EBITDAの88%を占めるまでになっている。

今後12カ月から18カ月以内に、素材科学事業を別会社として上場させる計画となっている。この大きな理由としては、同事業が将来の発展に必要な資金を直接調達できる手段を提供することにある。バイエルグループ内では、ライフサイエンス分野が本業および外部提携を通じての成長のために多額の投資を必要としており、素材科学事業に対する適切な投資を確保できなくなっている。また、素材科学事業グループは別会社となることで、その組織やプロセスの構造、企業文化を同社が属する事業分野の環境やビジネスモデルに合致させることが可能になる。

バイエルはバランスのとれたポートフォリオを維持

将来バイエルグループに属する企業のプロフォーマ(見積上)売上高は、約290億ユーロ(2013年)である。社員数は約99,000人(ドイツ国内は29,500人)である。本社は引き続きレバクーゼンに置かれる。

デッカーズは「これからもバイエルは、魅力的でバランスのとれたポートフォリオを持ち、本業での成長を第一に置く企業であり続けます」と説明した。これを達成するために、バイエルは研究開発費用を引き上げ、ヘルスケアおよび農業関連事業間の初期研究を選択的に強化し、医療用医薬品の新製品を成功裏に発売することを今後も推進していく。バイエルは経口抗凝固剤「イグザレルト」や眼科用VEGF阻害剤「アイリーア」、抗悪性腫瘍剤「スチバーガ」および「Xofigo」、肺高血圧症治療剤「アデムパス」のピーク時の年間合計売上高が、少なくとも75億ユーロに達する可能性があるとしている。

より柔軟にグローバルレベルの競合に対応するため、素材科学事業を分離

デッカーズは「私たちは、素材科学事業がグローバルレベルで競争が激化する分野でより一層早く、効果的かつ柔軟に既存の強みを展開するために、分離後の状況を活用していくと確信しています」と述べた。技術・コスト面でのリーダーシップに沿った戦略および企業文化に加え、投資とポートフォリオを自社で決定できる能力が、激しい競争下にある市場でも素材科学事業に最高の展望をもたらしていく。デッカーズは、資本市場への直接的な調達も含めて、将来の投資費用において今後はライフサイエンス事業と競合することはないとしている。

「現在、素材科学事業は、近代的で競争力を持つ大規模生産施設を運営し、事業状況も非常に良好です。私たちはたとえ厳しい経済環境下においてもこれらの施設に段階的に投資してきました」とデッカーズは指摘し、その例として上海の世界規模の生産施設や、12月に正式に稼働するドルマーゲン(ドイツ)の新TDI生産施設をあげた。2009年から2013年の間だけで、バイエルは合計38億ユーロを素材科学事業の不動産や工場およびその設備、研究開発活動に当ててきた。

予定されている分離により、素材科学事業は欧州で第4番目に大きく、プロフォーマ(見積上)売上高は全体で110億ユーロ以上(2013年)の企業となる。新会社は世界で約16,800人(ドイツ国内は6,500人)の社員が所属する、新しい企業名を持つ別会社となり、本社はレバクーゼンに置かれる予定である。

Bayer: Science For A Better Life

バイエルは、ヘルスケア、農業関連、先端素材の領域を中核事業とするグローバル企業です。バイエルは発明志向の会社として、研究集約的分野をリードします。製品とサービスは、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献することを目標としています。同時に、技術革新、成長、およびより高い収益力を通して企業価値を創造することもめざしています。バイエルは、持続可能な発展に対して、そして良き企業市民として社会と倫理の双方で責任を果たすために、これからも努力を続けます。グループ全体の売上高は402億ユーロ、従業員数は113, 200名(2013年)。設備投資額は22億ユーロ、研究開発費は32億ユーロです。

将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、バイエルグループまたは各事業グループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている可能性がある。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがある。これらの要因には、当社のWebサイト上(www.bayer.com)に公開されている報告書に説明されているものが含まれる。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負うものではない。

バイエル ホールディング株式会社
2014年9月19日、東京
Bayer Holding Ltd.