日本のバイエルの取り組み
バイエルは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業として、サステナビリティを推進することが、私たちのビジョン「Health for all, hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」の実現、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に大きく貢献すると考えています。バイエルは、ビジネスにおける専門性を活かし、SDGsの中でも特に7つの目標に注力しています。
インクルージョン&ダイバーシティ(I&D)
バイエルは、I&Dを推進することにより、革新的なソリューションをもたらします。さまざまな経歴や考え方を持つ社員が相互理解を深め、それを活用する企業文化は、バイエルの重要な要素です。多様な見解と能力を活かすことで、イノベーションを起こし、顧客のニーズを予測し、より良質な意思決定が行えるようになり、ひいては企業としての持続的な成長につながると考えています。
世界のあらゆる地域で事業を継続し、成長させるには、多様な視点と、多様な人々と協働する柔軟性が必要です。バイエルグループは、グローバルレベルで2025年までに管理職の女性比率を50%に、トップマネジメントの女性比率を33%に引き上げることを目指しています。また、世代、国籍、経験、LGBT+、障がいなど、その他多様性の要素についても2025年と2030年の目標を定めています。I&Dは、顧客のニーズを満たし、バイエルのビジョン「Health for all, hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」を達成するために重要な役割を担っています。
パラアスリートのスポーツ支援
社員それぞれの個性や才能、人生における経験や知識、革新性、自己表現を結集すれば、その成果はバイエルの成功にも大きく貢献します。日本では、車いす陸上の伊藤智也選手と、車いすラグビーの小川仁士選手が、バイエルの社員選手として活躍しています。
LGBT+の啓発支援
バイエルは、社会におけるI&D推進に貢献することにも注力しています。その取り組みの一環として、認定NPO法人 虹色ダイバーシティに寄附を行い、LGBT+※に関する情報提供・相談・交流の場である「プライドセンター大阪」の運営と啓発活動を支援しています。また、同NPOと協働し、LGBT+に関する課題を視覚化、広く共有するためのコンテンツ制作にも取り組んでいます。
※ LGBT+:Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)に加え、こうした言葉では表現しきれない性の多様性を“+”で表しています。
動画『LGBTQと医療』(当事者の経験談、支援者への視点から)はこちら
制作:認定NPO法人 虹色ダイバーシティ
監修:一般社団法人 にじいろドクターズ
制作協力:バイエル
緑化活動
(公社)国土緑化推進機構の「緑の募金」に寄附を行い、NPOと協働し、温室効果ガス削減および風害・潮害などから農地や居住地を守ることを主な目的として、海岸防災林の植樹およびフォローアップ作業を社員ボランティア参加のもと行っています。
疾患啓発・支援活動
婦人科領域:女性のライフステージと健康に関する情報の提供
健やかで充実した毎日を過ごすためには、自身のカラダと向き合い、正しく理解することが大切です。ウェブサイトでの情報発信や、高校生を対象とした産婦人科医師による健康教育「かがやきスクール」などを通じて、個々が望む人生設計やキャリアプランの実現のために、女性特有の疾患やライフステージの変化について知っていただく機会を提供しています。また、さまざまなステークホルダーと協働し、日本の若者のSRHR(Sexual and Reproductive Health and Rights: 性と生殖に関する健康と権利)に関する認識向上、課題解決のためのサポート拡充に向けた支援を行っています。
詳細はこちら:女性の健康支援
循環器・腎臓領域:患者さんサポート情報の提供、自治体・NPOとの連携協定
慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)は、慢性的に腎臓機能の低下が続く状態です。CKD悪化防止のためには、生活習慣と食生活の改善が欠かせません。そこで、特に透析療法を受けられている患者さんとご家族に参考にしていただける管理栄養士監修の透析食レシピサイト「キッチンうみ」を提供しています。また、NPO法人 日本腎臓病協会とは、CKD対策の普及啓発に関する連携協定、横浜市とは、心臓リハビリテーション普及推進に関する連携協定を締結しています。
詳細はこちら:循環器・腎臓病の啓発
オンコロジー領域:幅広いステークホルダーとの課題共有と共感の形成、課題解決に向けた提案
最適な医療へのアクセス課題や患者さんのアンメットニーズは、患者さんごとはもちろんですが、がん種によっても異なります。これらを医療経済学研究や調査などを用いながら明確化するほか、患者団体の協力を得て座談会を開催し、そのレポートなどを通じて幅広いステークホルダーとの課題共有と共感の形成、課題解決に向けた提案に取り組んでいます。
- 肝細胞がん・希少がん領域:がん治療の道しるべ(2019年~)
- 前立腺がん領域:前立腺がん患者さんのQOLを考える座談会(2019年~)
- 固形がん全般:「臨床×病理医座談会」がんゲノムプロファイリング検査における適切な検体取り扱い(2022年~)
詳細はこちら:前立腺がんの啓発
次世代の農業者育成支援
世界若者農業サミット
持続可能な農業と食糧安全保障を支え、生産者と消費者との相互理解をサポートする若きグローバルリーダーのコミュニティ、世界若者農業サミット(Youth Ag Summit)。“Feeding a Hungry Planet”(地球レベルでの食糧安定供給)というテーマのもと、農業および関連分野における次世代のリーダー100名が代表団として選出され、隔年で開催されています。
海外農業研修プログラムへの支援
公益社団法人 国際農業者交流協会(JAEC)の海外研修プログラムに関し「バイエル スカラーシップ」を創設。2022年現在、累計30名の今後の日本の農業を担う若手農業者を支援。その他、さまざまな育成プログラムを展開しています。
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Part1:
当事者の経験談
Part2:
支援者の視点から